高齢化社会の中で美容を通じてトミーズ・スターができること

あなたは訪問美容や福祉美容という言葉は聞いたことがありますか?

今すでに訪問美容や福祉美容に興味がある、訪問美容や福祉美容の仕事に就きたいと考えている方もいると思います。

一般的な美容師に比べて情報が少ない訪問美容や福祉美容の分野。分からないことがあったり、詳しいことを理解できていないと、不安で中々一歩を踏み出せませんよね。

そんな方のために訪問美容・福祉美容とはどのようなものなのか、弊社ではどういった取り組みを行っているのか、説明していこうと思います。

 

【訪問美容・福祉美容とは】

まず、初めに訪問美容と福祉美容の違いについてご説明します。

訪問美容と福祉美容はニュアンスが似ているので、明確な区別がつきにくいですよね。

基本的には仕事内容はほぼ同じです。

どちらも、訪問して施術を行うことは変わりません。

「訪問美容」は

・地域にも理美容施設が無い中山間地域

・地域に理美容施設がない離島

など主に美容室自体に通うのが難しい方、外出困難の方が対象です。

「福祉美容」は

・身体が不自由な方

・妊婦の方

・高齢者の方

など主に生活上で福祉を必要としている方を対象としています。

健康な方に対する施術は店舗外で行うことはできませんので、お間違えのないようにしてくださいね。

 

そんな訪問美容ですが、近年、需要が拡大してきています。

その背景には高齢化の問題があります。今後、高齢者は増え続け2040〜2050年ごろにピークを迎え、超高齢社会が訪れると言われております。

日本は世界でも稀に見る長寿大国なので、今後も高齢者はどんどん増加していくと予想されます。

その時には、今以上に訪問美容、福祉美容の必要性を感じることになりそうです。

 

訪問美容の現場は、主に

・病院

・介護施設

・ご利用者様のご自宅

などになります。

その中でも特に多いのが、病院や介護施設での施術です。

実際に、病院や介護施設に訪問してその場で施術していきます。

施術道具を一式持って、訪問先に伺います。

訪問先に着くと、まず施術スペースを整えていきます。

どのような施術スペースを演出するのかは各訪問美容師さんによって変わる部分で多種多様です。

そこから、カウンセリングを行い施術に入っていきます。

施術が終了したら、きちんと綺麗に掃除して施術の際に出たゴミは全て持ち帰るようにします。

そして最後に会計をして一連の流れは終了になります。

 

細かい違いはありますが、これが一般的な訪問美容の流れとなります。

 

サロンワークとの大きな違いは、お客様にお越しいただくのではなく美容師が出向いて施術を行う点です。

 

【サロン美容師との違い】

訪問美容師になるために特別な資格が必要かと思われがちですが、実はそんなことはなく、美容師免許があれば福祉、訪問美容師として働くことが可能です。訪問美容といっても、行うことはサロン美容師と何も変わりありません。

美容師の最大の目的は「お客様を綺麗にし満足していただく」こと。

訪問美容とサロン美容師の目的も同様です。

しかし、訪問美容・福祉美容の場合は、気をつけなければならない点が一般のサロン美容師とは少し異なります。

 

お客様が高齢者の方や身体が不自由な方、妊婦の方ということは、より細かいところまでの配慮が必要となります。

寝たきりの方だと、耳に髪の毛が入らないようにすることや、どのような姿勢で施術をすると楽にカットができるのか等、理解していなければならないことも多いです。

 

中には、認知症の方もいらっしゃいます。

そのような方に対して、どのようにコミュニケーションをとるべきか、しっかりと理解しておかなければなりません。

施術を受ける方が状況を飲み込めていない場合もありますので、そこでどのように対応していくのか、より深く相手を理解できる、コミュニケーション能力が必要です。

 

また、カウンセリングをしっかり行うことも重要な項目の1つです。

例えば高齢者の方の場合

・毛量の確認

・ウィッグを着けているのか

・地肌、毛髪の健康状態

等しっかりと考慮しておかなければいけません。

誤って切りすぎたり、地肌を傷つけることのないように、細心の注意が必要です。

 

掃除に関しても、普段以上の配慮をしないといけません。

カット終了後に首回りが痒くなっていないか、髪の毛が服に紛れていないか、といったところも、お客様自身では気づくことが難しかったり、上手く伝えられなかったりする場合もあるのです。

また、訪問先での施術や、ベッドの上での施術などもありますので、掃除残しの無いよう、より気をつけないといけません。

 

前述の通り、美容師免許があれば福祉、訪問美容師として働くことが可能ではありますが、より安全面を考えて様々な資格が存在するくらい、配慮すべきことは多岐にわたります。このように普段のサロンワークと違った対応や、お客様の心をより深く理解する対応が、訪問美容では求められます。

美容師免許があれば福祉、訪問美容師として働くことが可能ではありますが、より安全面を考えて様々な資格が存在するくらい、配慮すべきことは多岐にわたります。

 

 

【トミーズ・スターができること】

トミーズ・スターでは訪問美容A・B・C(アクティブビューティーケア)事業部を設けております。

高齢者や身体が不自由な方々に、美容を通した喜びを提供するための、社会貢献事業として、2005年よりスタートしました。

 

「美容を通した高齢者の生きがいの想像」(QOL=クオリティ オブ ライフ)

をテーマに、美容室に通われなくなった方々にまるでトミーズ・スターの美容室にいるかのようにキレイを提供するサービスです。

 

世田谷地域を中心に20店舗美容室を展開するトミーズ・スターの訪問美容事業部で、

より良い訪問美容サービスを目指すために、弊社では豊富な取り組みを行っております。

 

1つ目は、訪問美容スタッフ全員に接客知識・介護知識・美容技術を得るため、3ヶ月に一度スタッフ全員での本社研修を実施しております。

この取り組みにより、十分な介護スキル・美容スキルを身につけたスタッフが、安心安全で快適な訪問美容サービスをいつでも提供することができます。

 

2つ目は各種講座の受講・共有です。

 

・ビューティータッチセラピー受講

・ADL(日常生活動作)向上のための整容講座受講

・認知症サポート研修をスタッフ全員受講

・美齢学をスタッフ全員で共有

・ユマニチュード入門を全員で共有

など訪問美容に必要な知識を学ぶことができます。

これらを学ぶことで、高齢者の方々とのコミュニケーションにも適切に対応することができます。

 

3つ目に訪問美容サービスにおける空間づくりです。

弊社の訪問美容の目標でもある、「美容室へ行くのと変わらない」という目標を実現するための取り組みでもあります。

訪問美容の施術に入る前に、お部屋をまるで美容室のようにディスプレイします。

さらにはアロマを用い、心地よい空間を演出し、よりその空間を味わっていただける工夫をしています。

美容室に通えなくなったお客様から、とても新鮮だとご好評いただいているサービスです。

また、訪問美容でありながら、豊富な施術メニューに対応していることも特徴のひとつです。

 

https://www.tomys.net/houmon/

 

このように、訪問美容A・B・C事業では、髪を切りにいくのではなく「髪をキレイにしてご満足いただく」ことで心身共に健康になっていただけるよう日々取り組んでいます。

女性はいくつになっても「キレイ」になりたいと願っています。

私達、美容師が美容を提供することでQOLの向上に繋がり、皆さまに笑顔になっていただくことが私達の誇りです。

また、それが、今後超高齢社会を迎えると言われている日本において、トミーズ・スターが果たすべき使命だと感じています。

訪問美容にチャレンジしたい。

祖父母が大好きで、祖父母と同年代の方たちに喜んでほしい。

いくつになっても美容の仕事をやっていきたい。

日本の未来に貢献したい。

トミーズ・スターはそんな想いを持ったあなたをお待ちしております。

 

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東京都世田谷区南烏山2-34-4ドゥーエ芦花公園2F